疑似科学に騙されるな 1
疑似科学とは、文字通り❝にせものの科学❞を意味する。
有名な疑似科学として挙げられるものには、かつて教育現場=学校で取り扱われていた「水からの伝言」という本だ。
これは、その存在すら科学的に証明されていない「波動」と呼ばれるオカルトまがいの考えに基づいて造られた「波動測定器」という怪しい測定器を使って診療まがいの行為で不安をあおり、高額な波動水を飲用させる「波動カウンセリング」の宣伝のために出版されたものだ。
その内容は、容器に入った水に向けて「ありがとう」と「ばかやろう」という言葉を書いた紙を貼り付けておき、それらの水を凍らせると、「ありがとう」と書いた紙を見せたほうの水の氷は対称形の美しい六角形の結晶に成長し、反対に「ばかやろう」と書いた紙を見せたほうの水の氷は形の崩れた結晶になったり、結晶にならなかった・・・というものだ。
だが、現在ではどんな条件の時にどんな氷の結晶が生じるかが解明されているので、この「水からの伝言」の実験結果は否定されている。
単に綺麗な氷の結晶ができたときや、形の崩れた氷の結晶ができたときに写真を撮っただけに過ぎないのだ。
だいたい、水に言葉を理解できるわけがないのだ。
なぜなら、水には頭脳がないからだ。
冷静に考えてみるとよくわかるはずだが、水に頭脳があったら気持ち悪くて飲めたものじゃない。
騙された教員は「ただのバカ」としか言いようはない。
疑似科学に騙されるな!
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